■ 抄録・要旨
| 調査は52機関が参加し、湿性沈着67地点、乾性沈着57地点(フィルターパック(FP))法:36地点、パッシブ法:41地点)で調査を実施した。2011年3月に発生した東日本大震災の影響により、一部機関では3月は欠測になっている。
FP法の測定結果から、乾性沈着推計ファイルVer.4-1を用いてインファレンシャル法による乾性沈着量の推計を行った。平成22年度の乾性沈着量(ガス+粒子)は、非海塩由来硫酸成分が2.2(伊自良湖)〜30(鹿児島)(平均値9.9)mmol/m2/y、硝酸成分が2.3(伊自良湖)〜39(神戸須磨)(平均値16)mmol/m2/y、アンモニウム成分が3.7(伊自良湖)〜28(豊橋)(平均値13)mmol/m2/yだった。
乾性沈着量が沈着量に占める割合(Dry/(Dry+Wet)×100(%))は、硫酸成分が6.7%(伊自良湖)〜5%(豊橋)(平均値29%)、硝酸成分は、4.6%(伊自良湖)〜72%(豊橋)(平均値35%)、アンモニウム成分は、8.9%(伊自良湖)〜63%(海南)(平均値30%)であった。
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